手足のしびれ

手足のしびれから考えられる病気

 

●糖尿病性ニューロパチー:この病気の症状は、手足の先から、しびれが体の中心に向かって症状が進行していくのが特徴で、糖尿病の方に多くみられる病気です。

 

 

症状が悪化すると手足の切断をしなければならないという場合もあります。原因は、糖尿病による代謝障害で手足の先からしびれがおこる場合と、神経に栄養を送っている栄養血管に血液が行かなくなり(虚血)手足の神経が侵されて症状がでる場合とがあります。

 

 

治療方法は代謝障害によるものか、虚血性によるものかで変わってきます。虚血性ならば、血の循環をよくして血行を改善することで手足のしびれを改善することが重要です。代謝障害の場合は、糖のコントロール、代謝異常改善する薬を服用することで治療します。

 

 

●副甲状腺機能低下症:副甲状腺ホルモンは、血中カルシウム濃度を上昇させるように働くホルモンです。この副甲状腺ホルモンの作用がうまくいかなくて、血中カルシウム濃度が低下してしまう疾患が副甲状腺機能低下症です。

 

 

この病気の症状としては手足のしびれ、こむら返り、けいれん発作などがみられます。ひどい場合には全身性強直性のけいれん発作が起こり、意識を失うこともあります。

 

 

治療法としては、低下してしまった副甲状腺ホルモンの分泌を促進する活性型ビタミン製剤の服用などが考えられますが、専門医の指示に従って治療していきましょう。