手足のしびれ

手のしびれ

 

コップなどを落とす、細かい作業ができないなどの手のしびれは、手根管症候群が疑われます。日本では馴染みのない病名ですが、アメリカでは有名な病気で、女性に多く発症します。

 

 

症状としては、何年もかけて徐々に手のしびれが強くなっていきます。手の中でも特に親指が強くしびれる傾向で、湯飲みやコップなどを持ったときに落としてしまうという人もいます。

 

 

これは、親指の筋肉がやせてきてしまったからと考えられます。治療法としては、軽い症状の場合は放っておいても治る場合がありますが、重度の場合は手術により、神経の圧迫を取り除くことが必要です。

 

 

手根管症候群は夜間や明け方に手のしびれが強くなることがあり、手を振ったりすると一時的に治ったりするのも特徴です。

 

 

また、手と口が同時にしびれている場合は、脳卒中の疑いがあります。手のしびれは親指、人さし指、中指のしびれで、薬指や小指はしびれません。また、両手ではなく、片方どちらかの手がしびれる場合が多いようです。

 

 

体内には脳から全身へ指令を出す視床というものがあり、その領域の広い部分を手と口が占めています。そのため、視床で出血や梗塞が起こると、手のしびれに口の痺れを伴う場合があります。

 

 

脳卒中といっても、すぐに倒れたり全身麻痺したりするわけではありませんが、しびれというのは、小さな出血や梗塞のサインです。放っておくと命にかかわる場合がありますので早急に専門医に相談しましょう。